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冷え性は体からのサイン?漢方でじっくり整える“あたため習慣”

大沢

こんにちは。扇町漢方クリニック院長の大沢です。
今回は『手足が冷える』『体の芯まで冷たさを感じる』など、
冷えに悩む方への漢方的アプローチをお話ししますね。

こんなお悩み、ありませんか?

・手足がいつも冷たい
・靴下を履いて寝ないと眠れない
・夏でもエアコンがつらい
・お腹や腰がひんやりしている
・冷えとともに、むくみ・肩こり・生理痛がある

    「冷え性」とひとことで言っても、実はそのタイプや原因は人それぞれです。
    漢方では、冷えを単なる“体質”として片づけるのではなく、体のバランスが乱れているサインとしてとらえます。

    冷えを我慢せず、体の内側から整えていくことで、心も体もぐっと楽になることが多いのです。

    なぜ冷えが起こるの?中医学の考え方

    漢方では、冷えは主に次の3つの原因によって起こると考えます。

    🔹 体のエネルギー不足(陽虚)
    体を温める“火”が弱くなっていて、芯から冷えるタイプ。
    疲れやすく、顔色が青白い、寒がりでトイレが近いなどの特徴があります。

    🔹 血の巡りが悪い(血瘀)
    血がスムーズに流れず、末端まで温かさが届かないタイプ。
    肩こり、月経痛、しびれや冷えの“場所”がはっきりしているのが特徴です。

    🔹 水分代謝の乱れ(痰湿)
    体に余分な水分がたまり、冷えとともにむくみがあるタイプ。
    お腹が冷えて下痢しやすい、舌に白い苔がつきやすい方に多いです。

    それぞれのタイプによって、アプローチが異なるのが漢方の特徴です。

    冷えタイプ別の漢方的ケア

    🔸 エネルギー不足タイプ(陽虚)
    → 体を内側から温める力をつける処方(例:八味地黄丸、真武湯など)

    🔸 巡りの悪いタイプ(血瘀)
    → 血の流れをよくし、冷えの“滞り”を改善(例:当帰四逆加呉茱萸生姜湯など)

    🔸 水分がたまりやすいタイプ(痰湿)
    → 体の余分な水分を排出し、冷えとむくみを改善(例:苓桂朮甘湯など)

    大沢

    これらはあくまで一例です。
    実際には、複数のタイプが重なっている方も珍しくありません。
    あなたに合った処方を、しっかり相談しながら選んでいきましょうね。

    日常生活でできる“あたため習慣”

    POINT ✅ 首・お腹・足首を温める
    この3点を温めるだけでも、全身の巡りがぐっとよくなります。

    ✅ 冷たい飲食はなるべく避ける
    氷入りの飲み物や生野菜・果物のとりすぎは体を冷やします。
    温かいスープや煮物がおすすめです。

    ✅ 湯船にしっかりつかる
    シャワーだけではなく、ぬるめのお湯にじっくり浸かることで、内臓から温まります。

    ✅ 布団に入る前に白湯を1杯
    体の中からじんわり温まり、眠りの質もアップします。

    冷えは“小さなサイン”見逃さないで

    「手足が冷たいくらい、大したことない」と思ってしまいがちですが、
    冷えは体が「ちょっと助けてほしい」と伝えてくれているサインかもしれません。

    漢方では、冷えを内臓・血流・代謝の状態から見直すことで、根本からの改善をめざします。

    ポカポカした体は、気持ちも前向きになり、免疫力も高まります。
    冷えに悩む方は、ぜひご自身の体と向き合うきっかけにしてみてください。

    大沢

    当院では、あなたの冷えのタイプや生活習慣をしっかり伺いながら、
    ぴったりのケア方法をご提案いたします。
    どうぞお気軽にご相談くださいね。

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