【こんなお悩みはありませんか?】
・風邪をひきやすい
・咳や鼻のトラブルが長引く
・息切れしやすい、声がかすれる
・肌が乾燥しやすく、荒れやすい
・アレルギー症状が出やすい(花粉症・喘息など)
これらの症状、漢方では「肺(はい)」の働きの乱れと深く関係していると考えます。
【“肺”ってどんな働きをしているの?】
中医学でいう「肺」は、単に呼吸の臓器ではなく、体の内外のバランスを保つ大切な存在です。
肺は特に、**「防衛・呼吸・潤い」**に関わる働きをしています:
- 呼吸によって気を取り入れ、全身に行き渡らせる
- 外部からの邪気(ウイルスや花粉など)をブロックする「バリア力=衛気(えき)」を作る
- 皮膚や粘膜に潤いを与えて守る
肺が元気に働いていると、風邪を引きにくく、呼吸は深く、肌や粘膜も健やかに保たれます。
【“肺”のバランスが崩れると?】
- 咳・鼻水・鼻づまり・喘息・花粉症
- 風邪をひきやすい・なかなか治らない
- 肌の乾燥・カサつき・湿疹
- 声がかすれる・喉が乾きやすい
- 呼吸が浅く、疲れやすい
これらは、**「肺気虚(はいききょ)」「肺陰虚(はいいんきょ)」「肺燥(はいそう)」**などの状態として現れます。
【肺タイプ別・漢方的アプローチ】
🔹 体のバリア力が弱いタイプ(肺気虚)
・風邪をひきやすい、息切れ、汗をかきやすい
→ 肺の“気”を補って、バリア力(衛気)を高める(例:玉屏風散、人参養栄湯)
🔹 乾燥しやすいタイプ(肺陰虚・肺燥)
・乾いた咳、のどの渇き、肌の乾燥
→ 肺を潤して、粘膜や皮膚を守る(例:麦門冬湯、養陰清肺湯)
🔹 アレルギー・花粉症など過敏なタイプ(風邪・寒熱錯雑)
・くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、季節の変わり目に悪化
→ 過敏な反応を抑えつつ、体の抵抗力を整える(例:小青竜湯、辛夷清肺湯)
🌿【タイプ分けについてのご案内】🌿
ここでご紹介したタイプは、あくまで目安となるもので、実際には「ぴったりこのタイプ!」という方もいれば、いくつかのタイプが重なっている方も少なくありません。
その場合は、状態に合わせて、
- 複数のタイプに対応する処方を組み合わせたり
- あえて一つのタイプに照準を絞って処方を決めたり
と、柔軟に調整していきます。
💬「自分はどれに当てはまるんだろう?」と迷った場合も、どうぞご安心ください。
診察では、丁寧にお話を伺いながら、あなたにぴったりの方法をご提案します。
【“肺”を整えるための養生のヒント】
✅ 深く呼吸する習慣を持つ
→ 肺の働きは“伸びやかさ”がカギ。朝の深呼吸や軽い運動でサポート。
✅ 乾燥対策を忘れずに
→ 加湿器や潤いのある食事(梨、れんこん、白きくらげなど)で肺を守る。
✅ 早寝早起きでリズムを整える
→ 肺は朝に活発になる臓。睡眠のリズムは肺の元気に直結します。
ただし、冬は早寝遅起きの方が良いです。
✅ 皮膚のケアも“肺のケア”
→ 肌と肺は密接な関係にあるため、スキンケアも養生の一部。
【“肺”が整うと、呼吸が変わり、肌も心も整う】
肺が元気になると、呼吸が深くなり、気持ちも落ち着きやすくなります。
また、肌の状態やアレルギー、風邪のかかりやすさにも変化が現れます。
「呼吸が浅い」「いつも乾燥が気になる」「風邪が長引く」
そんな方は、ぜひ“肺の声”にも耳を傾けてみてください。
次回は「腎(じん)の養生:冷え・老化・ホルモンバランスを支える力」をお届けいたします❄️
どうぞお楽しみに!😊
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