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五臓別養生シリーズ

🍃五臓別養生シリーズ🍃【第4回】肺(はい)の養生|呼吸・免疫・バリア力を高めるケア

【こんなお悩みはありませんか?】

・風邪をひきやすい
・咳や鼻のトラブルが長引く
・息切れしやすい、声がかすれる
・肌が乾燥しやすく、荒れやすい
・アレルギー症状が出やすい(花粉症・喘息など)

これらの症状、漢方では「肺(はい)」の働きの乱れと深く関係していると考えます。

ってどんな働きをしているの?】

中医学でいう「肺」は、単に呼吸の臓器ではなく、体の内外のバランスを保つ大切な存在です。
肺は特に、**「防衛・呼吸・潤い」**に関わる働きをしています:

  • 呼吸によって気を取り入れ、全身に行き渡らせる
  • 外部からの邪気(ウイルスや花粉など)をブロックする「バリア力=衛気(えき)」を作る
  • 皮膚や粘膜に潤いを与えて守る

肺が元気に働いていると、風邪を引きにくく、呼吸は深く、肌や粘膜も健やかに保たれます

のバランスが崩れると?】

  • 咳・鼻水・鼻づまり・喘息・花粉症
  • 風邪をひきやすい・なかなか治らない
  • 肌の乾燥・カサつき・湿疹
  • 声がかすれる・喉が乾きやすい
  • 呼吸が浅く、疲れやすい

これらは、**「肺気虚(はいききょ)」「肺陰虚(はいいんきょ)」「肺燥(はいそう)」**などの状態として現れます。

【肺タイプ別・漢方的アプローチ】

🔹 体のバリア力が弱いタイプ(肺気虚)
・風邪をひきやすい、息切れ、汗をかきやすい
→ 肺の“気”を補って、バリア力(衛気)を高める(例:玉屏風散、人参養栄湯)

🔹 乾燥しやすいタイプ(肺陰虚・肺燥)
・乾いた咳、のどの渇き、肌の乾燥
→ 肺を潤して、粘膜や皮膚を守る(例:麦門冬湯、養陰清肺湯)

🔹 アレルギー・花粉症など過敏なタイプ(風邪・寒熱錯雑)
・くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、季節の変わり目に悪化
→ 過敏な反応を抑えつつ、体の抵抗力を整える(例:小青竜湯、辛夷清肺湯)

🌿【タイプ分けについてのご案内】🌿

ここでご紹介したタイプは、あくまで目安となるもので、実際には「ぴったりこのタイプ!」という方もいれば、いくつかのタイプが重なっている方も少なくありません。

その場合は、状態に合わせて、

  • 複数のタイプに対応する処方を組み合わせたり
  • あえて一つのタイプに照準を絞って処方を決めたり

と、柔軟に調整していきます。

💬「自分はどれに当てはまるんだろう?」と迷った場合も、どうぞご安心ください。
診察では、丁寧にお話を伺いながら、あなたにぴったりの方法をご提案します。

を整えるための養生のヒント】

深く呼吸する習慣を持つ
→ 肺の働きは“伸びやかさ”がカギ。朝の深呼吸や軽い運動でサポート。

乾燥対策を忘れずに
→ 加湿器や潤いのある食事(梨、れんこん、白きくらげなど)で肺を守る。

早寝早起きでリズムを整える
→ 肺は朝に活発になる臓。睡眠のリズムは肺の元気に直結します。

ただし、冬は早寝遅起きの方が良いです。

皮膚のケアも肺のケア
→ 肌と肺は密接な関係にあるため、スキンケアも養生の一部。

が整うと、呼吸が変わり、肌も心も整う】

肺が元気になると、呼吸が深くなり、気持ちも落ち着きやすくなります。
また、肌の状態やアレルギー、風邪のかかりやすさにも変化が現れます。

「呼吸が浅い」「いつも乾燥が気になる」「風邪が長引く」
そんな方は、ぜひ“肺の声”にも耳を傾けてみてください。

次回は「腎(じん)の養生:冷え・老化・ホルモンバランスを支える力」をお届けいたします❄️
どうぞお楽しみに!😊

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