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体質別セルフケア

【体質別セルフケア⑥】ニキビやおりもの、体のベタつきが気になるあなたへ~湿熱タイプの整え方~

大沢

こんにちは。扇町漢方クリニックの院長、大沢です。
「体質別セルフケアシリーズ」第6回は、《湿熱(しつねつ)》タイプについてです。

「なんだか体がベタついてだるい…」
「ニキビができやすい、口臭や体臭が気になる」
「尿が濃くて少ない」「おりものが多い」
こんな不調がある方は、《湿熱体質》かもしれません。

漢方では、このような状態を「体に余分な“湿(しめり)”と“熱”がたまっている」と捉え、「湿熱(しつねつ)」と呼びます。
今回は、この湿熱体質の特徴と原因、そして日常生活でできるセルフケアを中医学の視点からわかりやすく解説します。

◆湿熱とは?~ “熱を含んだ湿気”が体にこもる状態~

中医学では「湿」は余分な水分、「熱」は体にこもった炎症や興奮とされます。
この2つが組み合わさると、体の中にジメジメとした“熱湿地帯”のような環境ができてしまいます。

陰陽の観点から見ると、「湿」は陰であり、「熱」は陽であり、互いに反対の性質を持っているために、「湿熱」は陰陽が合体しており解消させるのが厄介な状態といえます。

湿熱は、ドロっとして流れにくいものであり、気や血の流れを阻害します。そのため皮膚・消化器・泌尿生殖器などにトラブルを引き起こしやすく、また、イライラや不眠などの精神的な不調にもつながることがあります。

◆湿熱タイプの主な特徴

以下のような症状が当てはまる場合、湿熱体質の可能性があります。

・顔や背中にニキビができやすい
・おりものが多い、においが気になる
・口が苦い、口臭がある
・尿が濃い・少ない・排尿時に違和感がある
・便がべたつく、すっきり出ない
・身体がベタベタしやすい、汗がにおいやすい
・イライラしやすく、眠りが浅い

例えるなら、「蒸し暑い夏の部屋に閉じ込められたような体の状態」
体にこもった熱と湿を、うまく外に出すことが大切です。

◆湿熱の原因になりやすい生活習慣

湿熱体質をつくる背景には、以下のような生活習慣が関係しています

  • 脂っこいもの・辛いもの・甘いものの摂りすぎ
  • アルコールの過剰摂取
  • 冷たいもの・生ものによる胃腸機能の低下
  • 高温多湿な気候に長くさらされる生活
  • 慢性的なストレスや緊張、イライラ、怒り、抑うつなどの状態を長く繰り返すと身体内に「熱」がこもってきます。

◆今日からできる!湿熱のセルフケア

湿熱体質のケアは、「湿と熱を追い出す」ことが基本です。
体内の余分なものを“デトックス”して、軽やかに過ごす工夫を取り入れてみましょう。

①脂っこい・辛い・甘いを“控える”

食事の偏りが湿熱体質の一番の原因です。

避けたいもの

  • 揚げ物、ラーメン、焼肉などのこってり系
  • アルコールや香辛料が強いもの
  • 洋菓子、菓子パンなどの砂糖を多く含むもの

おすすめの食材

  • 緑豆、はとむぎ、きゅうり、冬瓜、苦瓜(苦味は熱を冷まします)
  • とうもろこし、セリ、セロリ、大根など利尿作用のある野菜
  • 緑茶やハトムギ茶など、湿を排出するお茶

②汗・尿・便で“出す力”を高める

  • 汗をかく軽い運動(ウォーキング・半身浴など)
  • 腸内環境を整える(発酵食品、食物繊維の多い野菜)
  • 利尿作用のある食材を取り入れる(小豆、冬瓜、とうもろこしのひげ など)

体にこもった湿熱は、皮膚(汗)・便・尿を通じて外に出すのがポイントです。

③イライラをため込まない

湿熱タイプの方は、熱が心にのぼって「怒りっぽくなる」「眠れない」といったメンタルの不調も出やすいです。
呼吸法や軽いストレッチ、香りのリラックス効果(ミント・レモングラスなど)を活用しましょう。

④湿熱を取り除く漢方薬の考え方

中医学では「清熱利湿(せいねつりしつ)」といって、体内にこもった湿気と熱を同時に取り除く処方を用います。

代表的な漢方薬

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

→ 肝にたまった“熱と湿”を取り除く処方です。
特に、イライラ・尿のトラブル・口の苦み・湿疹などに使われます。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

→「水(湿)」も「熱」も過剰に余っていて巡りが悪くなっているが、体力も十分にあるタイプに適します。「中からも外からも余分なものを出す」排出力の強い処方です。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

→ 強い「熱」や「炎症」がある場合に用います。ニキビ、口内炎、のぼせ、イライラなど、熱の影響が強いタイプに適します。

漢方薬は「どこに湿熱がたまっているのか」を見極めることが大切なので、専門家の診断のもとで使いましょう。

湿熱タイプへのメッセージ

大沢

湿熱体質の方は、体の中に「いらないものがたまって重い」状態。
でもその一方で、エネルギーはしっかりある方が多く、整えばとても活力にあふれた体質です。

大切なのは、「入れすぎず、出す力を育てる」こと。
体を軽く、心もスッキリと晴れるような生活習慣に、少しずつシフトしていきましょう。

次回は「陰虚(いんきょ)タイプ」についてご紹介します。
「ほてりやのぼせ」「寝汗」「乾燥が気になる」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひご覧ください。

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