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複合タイプシリーズ

【複合タイプシリーズ】第1回|気虚 × 血虚タイプ:エネルギーも栄養も不足気味…“ダブル虚弱”から抜け出すケア

大沢

こんにちは。扇町漢方クリニックの院長、大沢です。

今回は、エネルギーも栄養も不足気味といったお悩みを感じている方に向けて

漢方でできるアプローチをご紹介します。

【こんなことはありませんか?】

・疲れやすくて、朝から動きが鈍い
・立ちくらみやめまいを感じやすい
・顔色が白く、肌や唇にツヤがない
・胃腸が弱く、食べるとすぐ眠くなる
・集中力が続かず、気分も落ち込みやすい
・冷えやすく、生理不順や経血量の少なさがある

これらの症状が重なる方は、「気虚(ききょ)」と「血虚(けっきょ)」の両方を持つ“ダブル虚弱”タイプかもしれません。

【“気虚×血虚”ってどういう体質?】

「気」はエネルギー、「血」は栄養と潤い。
この両方が不足していると、身体を動かす力も、支える力も弱くなるため、
とても疲れやすく、冷え・肌の不調・精神的な落ち込みなどが出やすくなります。

特に、女性は月経・出産・過労などでこの組み合わせになりやすく、
“がんばりたいのに、動けない” “癒やされたいのに、回復しない”と感じやすい体質です。

【よくある症状・傾向】

  • 慢性的な疲労・だるさ・気力のなさ
  • 冷え性・貧血傾向・めまい・立ちくらみ
  • 顔色の青白さ・唇や爪の色が薄い
  • 食後の眠気・消化力の低下
  • 不安感・涙もろさ・集中力の低下
  • 月経量が少ない・遅れがち

【漢方的アプローチと処方の考え方】

このタイプは「気」と「血」の両方を補うことが大切です。
まずは「気」を補って体の土台を作り、そのうえで「血」をしっかり養うのが王道です。

🔸 代表的な処方

  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):気血両虚の基本処方。疲労・冷え・貧血・虚弱体質に
  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう):虚弱・疲労・不眠・食欲不振・心身の回復に
  • 帰脾湯(きひとう):気と血を補いながら、心を落ち着かせる。不安感・眠れない人にも適応

🌿セルフケアのポイント

POINT気と血を育てる食材」をしっかりとる
→ なつめ、黒豆、人参、ほうれん草、レバー、卵、鶏肉、山芋、クコの実 など

とにかく無理をしない!休息を“戦略的に”とる
→ このタイプは疲労を放置するとどんどん悪化。「頑張らない」選択も大事です。

朝ごはんを抜かず、胃腸の働きを整える
→ 食事から気血をつくるには、胃腸が動いていることが前提です。温かいものから始めましょう。

寝る時間を意識的に早める
→ 気血は夜に養われます。特に22時~23時頃までに就寝するのが理想的です。。

【このタイプのあなたへ、ひとこと】

大沢

「がんばりたいのに、体がついてこない」
「休んでも、なんだか回復した気がしない」
――そんなときこそ、自分をいたわるタイミングです。

このタイプは、「まずは立て直す」「満たしてから動く」ことがとても大切。
気を補い、血を養い、エネルギーと栄養がしっかり満ちてくると、
あなた本来の優しさや芯の強さが、じんわりと戻ってくるはずです🍵

次回は、
「第2回|気滞×瘀血タイプ:巡らないWの滞りに、風を通す養生を」 をお届けします。
どうぞお楽しみに😊

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