治療期間には個人差があり、一概には言えません。
急性の症状で、早めに対応できた場合は、比較的短期間で改善することが多いです。
一方で、病歴が長い場合や慢性的な症状の場合は、治療に時間がかかることがあります。
また、回復のスピードは体質、薬に対する感受性、症状の程度などによっても変わります。
そのため、ひとり一人に合わせた治療を行いながら、経過を見ていくことが大切です。
はい、併用は可能ですが注意が必要です。
長年服用されている西洋薬を急に中止すると危険な場合もあります。当院では、可能であれば漢方薬のみの治療を目指しますが、病状によっては西洋薬の継続が必要なケースもあります。
そのため、診察時に患者さまの状態に応じた適切な治療方針をご説明いたします。
「西洋薬と漢方薬を一緒に飲んでも大丈夫か?」と不安な方は、ぜひご相談ください。
煎じ薬とは、 自然の生薬を組み合わせ、お湯でじっくり煮出して服用する漢方薬です。
東洋医学では、患者さま一人ひとりの体質や症状に合わせて生薬を調合し、最適な処方を作ることが重要とされています。
煎じ薬はその特徴を最大限に活かし、細かい調整が可能であり、オーダーメイドの治療ができるというメリットがあります。
また、生薬の有効成分をしっかりと抽出できるため効果を実感しやすいのも特徴です。
ただし、服用するには煎じる手間がかかるため、「毎日続けられるかどうか」も考慮しながら、エキス製剤(顆粒や粉末タイプ)との選択をすることもできます。
「自分にはどの漢方薬が合うのか?」と迷われる場合は、お気軽にご相談ください。
臨床経験上は、一般的に煎じ薬のほうが漢方エキス製剤よりも効果を得られやすい傾向にあります。
これは、煎じ薬では生薬の種類や配合量を細かく調整できるため、患者さまの体質や症状により適した処方が可能になるからです。
ただし、まれに漢方エキス製剤のほうが効果を感じやすいケースもありますし、煎じ薬と同等の効果が得られる場合もあります。
漢方エキス製剤は既製品のため、生薬の微調整ができないというデメリットがあります。
しかし当院では、複数の漢方エキス製剤を組み合わせることで、できるだけ煎じ薬に近い処方になるよう工夫しております。
患者さまのライフスタイルや治療の目的に応じて、最適な方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
旅行や出張などで煎じ薬の準備が難しい場合は、処方中の煎じ薬にできるだけ近い漢方エキス製剤(顆粒・粉末タイプ)を処方することが可能です。
ただし、エキス製剤は既製品のため生薬の細かい調整ができないという特徴があります。そのため、煎じ薬ほど患者さまの体質や症状にぴったり合った処方をするのが難しい場合もありますが、可能な限り近い処方をご提案いたします。
旅行や外出の予定がある場合は、事前にご相談いただければ、適切な対応をさせていただきます。
はい、 お子さまにも漢方薬を服用していただけます。
漢方は年齢や体質に合わせて処方を調整できるため、小さなお子さまでも安心して服用できます。
特に、体質改善を目的とした治療に適しており、「風邪をひきやすい」「アレルギーがある」「胃腸が弱い」などの症状に対しても効果が期待できます。
ただし、お子さまによっては漢方薬の味を苦手に感じることがあります。
その場合は、
✅ 少量のぬるま湯を足して薄める
✅ はちみつなどと一緒に飲む(※1歳以上推奨)
✅ エキス製剤(顆粒タイプ)を利用する
などの工夫をすることで、飲みやすくなることがあります。
お子さまの体質や症状に合った漢方薬をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
漢方薬の味や香りは、生薬の種類によって異なります。確かに、苦みや独特の風味があるものもありますが、すべての漢方薬が飲みにくいわけではありません。
たとえば、甘草(かんぞう)や桂皮(けいひ)など甘みのある生薬を含む処方は比較的飲みやすいですが、逆に苦みや渋みのある生薬を含む処方は、最初は飲みにくく感じることがあるかもしれません。
ただし、煎じ薬も飲み続けるうちに慣れてくる方が少なくありません。
飲みにくい場合は、以下の方法を試してみてください。
✅ 少量のぬるま湯を足して薄めて飲む
✅ はちみつなどと一緒に飲む
味が気になって続けられるか不安な方も、お気軽にご相談ください。
患者さまの体質や生活スタイルに合った処方をご提案いたします。
いいえ、基本的には同じです。
漢方専門医も一般の病院やクリニックの医師と同じく日本の医師免許を取得しています。
そのうえで、漢方医学の専門知識を深く学び、東洋医学の視点から診療を行う医師です。
つまり、西洋医学の知識を持ちながら漢方の理論や治療法を取り入れて診療する医師であると考えていただくとよいでしょう。