【最近、こんなふうに感じていませんか?】
- いつも何かに追われている気がする
- 理由もなくイライラしたり、落ち込んだりする
- ため息が増えた、集中できない
- 夜、なかなか眠れない、眠りが浅い
- 食欲の波が激しい、お腹の調子が安定しない
現代社会では、ストレスを感じない日を探す方が難しいかもしれません。
そしてそのストレスは、心だけでなく体にもさまざまな影響を与えています。
漢方では、「心と体はつながっている」という考え方が基本。だからこそ、心の不調も体からやさしく整えていくことができるのです。
【漢方がとらえる「ストレス」とは】
漢方では、ストレスによる不調の多くは、「気(き)」の巡りが悪くなっている状態ととらえます。
「気」は、体と心を動かすエネルギーのようなもの。
この“気”の流れが滞ると、心も体も動きにくくなり、不調として現れます。
また、“肝(かん)”という臓器の働きも大きく関係しています。
“肝”は、気や血の巡り、感情の調整などを助けてくれる存在。
ストレスがたまると、“肝”の働きが乱れて、心のバランスも崩れやすくなります。
【タイプ別に見るストレス不調と漢方の考え方】
🔹 気の巡りが滞っているタイプ(気滞)
・イライラ、胸がつかえる感じ、ため息が多い
→ 「気の巡りをスムーズにして、気分も体も軽くする」漢方を使います(例:逍遥散)
🔹 熱がこもってしまうタイプ(肝火上炎)
・怒りっぽい、顔がほてる、眠れない
→ 「体と心の余分な熱を冷まし、落ち着かせる」処方が合います(例:加味逍遥散)
🔹 エネルギーが不足しているタイプ(気虚)
・やる気が出ない、集中できない、疲れやすい
→ 「元気を補って、心も明るくする」漢方で立て直します(例:帰脾湯など)
🔹 血が不足しているタイプ(血虚)
・不安感、動悸、眠りが浅い、夢を多く見る
→ 「心を養う“血”を補って、落ち着いた状態を作る」漢方を使います(例:酸棗仁湯)
【日常生活でできる“気の巡り”を整えるヒント】
✅ 深呼吸をゆっくりと意識する
呼吸は“気”の流れそのもの。忙しいときほど、ひと息ついて、深く息を吸いましょう。
✅ お腹まわりを温める
お腹は「気」の集まる場所。おへそ周りを温めるだけでも、心がホッと落ち着きます。
✅ 1日の中に“自分だけの時間”をつくる
お茶をゆっくり飲む、散歩する、読書するなど、静かな時間が“肝”を整えます。
✅ 香りや音楽も活用する
柑橘系の香りや、やさしい音楽も気の巡りを助けてくれる味方です。
【心のケアも、“体から整える”という選択肢を】
「気持ちの問題だから…」と片付けてしまうのではなく、
「気持ちが乱れてしまうほど、今、体ががんばってるんだな」と気づくことが、最初の一歩です。
漢方は、心だけでなく、体も一緒に整えていくことで、自然に穏やかな状態を取り戻すことができる方法です。
ストレスに振り回されるのではなく、
「自分のリズムで、やわらかく受け止められる心と体」を育てていきませんか?
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
あなたに合った整え方、一緒に見つけていきましょう。
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