【こんな時期に、こんな不調ありませんか?】
- 朝起きると、体がだるい
- 気温差で頭痛やめまいが起きる
- 胃腸の調子がなんとなく悪い
- 気分が落ち込みやすくなる
- 風邪っぽいけど、スッキリしないまま続く
こうした「なんとなく不調」、特に季節の変わり目に多くみられる症状です。
春から夏、夏から秋、秋から冬へ…季節が移ろうたびに、体も無意識にストレスを受けています。
漢方では、こうした時期を「体が不安定になりやすい時期」=“未病(みびょう)”に陥りやすいタイミングととらえます。
つまり、病気ではないけれど、病気に近づいているサイン。
この時期こそ、体調を整えるチャンスなのです。
【なぜ季節の変わり目に不調が起こるの?】
漢方では、人の体は自然のリズムとつながっていると考えます。
季節が変わると、気温や湿度、空気の流れも変化し、それに合わせて体も調整を試みるのですが…
✔ 睡眠不足
✔ 食生活の乱れ
✔ ストレスの蓄積
こうした要因があると、うまく切り替えができず、バランスが崩れて不調が出てしまうのです。
中医学では、特にこの時期の不調に関係しやすいものとして:
- 「脾(ひ)」:胃腸の働きやエネルギーの吸収
- 「肺(はい)」:呼吸や免疫、肌のバリア機能
- 「肝(かん)」:気の流れや情緒の安定
この3つのバランスの乱れが、体調に影響を与えるとされています。
【こんなタイプに分けてケアしていきます】
🔹 胃腸が弱って疲れやすいタイプ(脾虚)
・お腹が張る、食後に眠くなる、便がゆるい
→ 胃腸を元気にして、体にエネルギーをつける処方を使います(例:六君子湯など)
🔹 咳や鼻水、アレルギー症状が出るタイプ(肺虚)
・風邪をひきやすい、のどが弱い、肌が乾燥する
→ 肺のバリア機能を強め、免疫力を底上げします(例:玉屏風散など)
🔹 気分が沈みがちなタイプ(肝気鬱結)
・やる気が出ない、ため息が多い、情緒不安定
→ 気の巡りを整えて、心と体を軽くするケアを行います(例:逍遥散など)
ざっとこんな感じですが、これが全てではありませんし、
処方例もごく一例に過ぎません。
🌿【タイプ分けについてのご案内】
ここでご紹介したタイプは、あくまで目安となるもので、実際には「ぴったりこのタイプ!」という方もいれば、いくつかのタイプが重なっている方も少なくありません。
その場合は、状態に合わせて、
- 複数のタイプに対応する処方を組み合わせたり
- あえて一つのタイプに照準を絞って処方を決めたり
と、柔軟に調整していきます。
💬「自分はどれに当てはまるんだろう?」と迷った場合も、どうぞご安心ください。
診察では、丁寧にお話を伺いながら、あなたにぴったりの方法をご提案します。
【体調を整えるために、今できること】
✅ 同じ時間に寝て起きる
自律神経の安定には、生活リズムがなによりも大切です。
✅ 冷たい飲み物・食べ物は控える
特に胃腸の弱りやすい方は、体の“火”を消してしまわないように。
✅ 旬の食材を取り入れる
自然と調和した食材は、体の切り替えを助けてくれます。春は山菜、秋は根菜など。
✅ 体を動かして“気”を巡らせる
散歩やストレッチ、ゆるやかな呼吸法もおすすめです。
【小さな違和感が、大きなケアのチャンス】
「なんとなく調子が悪い」「ちょっとだるいだけだから」と思って見過ごしていることこそ、体からのメッセージかもしれません。
漢方では、そうした**“未病”のうちにケアしておくことが健康の基本**とされています。
季節ごとに変わる体の声に耳を傾けながら、
無理なく、自分のペースで整えていく。
そのお手伝いを、漢方ができたらと思っています。
「季節の変わり目に毎年調子を崩す…」という方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
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